学術ハッカー

学術的なエビデンスをもとにしたライフハックを提供するブログ

「共感」はビジネスでどう活かすのか。共感を軸にした仕事を掲げるSaaS企業「Wantdly ウォンテッドリー」がその事例を示してくれた話。

こんにちは。

yooです。

 

証券マン時代に「共感」の正体を考えて、ビジネスで実践することを考えた話。

 

 

■証券マン時代にとある講演会に行った

 

証券マン時代に日経新聞が主催する、とある講演会に足を運んだ。

正確な日付は覚えていないが、週末の木曜日か金曜日だったと思う。

 

その日は当時上場を控えていた、「Wantdly ウォンテッドリー」という会社の社長である仲暁子(なかあきこ)さん当時30歳前後と記憶、が公演されていた。

(年齢等に間違いがあったらすみません、、、)

 

 

この方、すごい経歴の持ち主で京大卒、新卒で外資投資銀行ゴールドマン・サックスに入社して、退社して漫画家を目指したり、フェイスブックの日本支社立ち上げに関わったり、すごい経歴の持ち主。

 

当時の「Wantdly ウォンテッドリー」は売り上げ10億前後だったように記憶している。

2021年現在売上約30億前後約3倍になっている成長企業。

 

 

※社長の仲暁子さんのTEDの様子

www.youtube.com

 

■「Wantdly ウォンテッドリー」はフロー理論に基づくビジネスモデルを具現化したもの

 

公演の中でミハイ・チクセントミハイの「フロー理論」に言及されていた。

「フロー理論」に基づいた仕事を就職の現場で起こしたい。

そんな動機から会社を興したと。

 

 

「フロー理論」は知っていたので、「うんうん、なるほど。」と大きくうなずいていると、仲さんがそれに気付いて視線を向けてくれたのは記憶している。

(見てくれたの嬉しかったから憶えている笑)

 

 

沖さんいわく、ゴールドマン・サックス(ものすごい優秀な会社です)で働いている時は働く意味を見いだせていなかったと。

「共感」をキーワードに労働市場に革命を起こしたい。そんな思いが伝わってきました。

 

「Wantdly ウォンテッドリーは「フロー理論」「共感」SaaSを掛け算したビジネスモデルなんだろうなと予想した。

 

 

■共感のビジネス転用

 

「共感」とはよく耳にするが、実際のビジネスでどういう使われ方をしているのだろうか。

 

「共感」にも種類がある。

 

それはアリストテレスが示してくれている

 

「ロゴス」→論理、理知性

「エトス」→感情、情熱

「パトス」→人柄、誠実さ

 

が包括的で実践的。

 

 

人によって「コミュニケーションの好むパターン」は異なる。

・論理的な、理知的な、コミュニケーションを好む人

・感情的な、パッショナブルな、コミュニケーションを好む人

・人柄の良さ、誠実さ、を押し出したコミュニケ―ションを好む人

 

 

これがビジネスの場で起こっている「共感」の正体ではないだろうか。

ビジネスでのコミュニケーションはサッカーのように一瞬でポジショニングが変わってしまう。

 

そんな時に落ち着いて対応するために、 

「共感の種類」を参考にするのはどうだろうかという話。

「かの村上春樹さんの表現方法」に観る、「ビジネスにおけるインプットとアウトプットのバランス」について

こんにちは。

yooです。

 

 

■何だこの表現は!!!

 

とある小説の一説

 かの村上春樹さんの『騎士団長殺し

快調に読み進める手が止まってしまった表現方法があった。

 

「穿ち過ぎる」

 

うがちすぎる?

 

どういう意味だろう?

 

www.weblio.jp

 

とある。

 

 

■「穿ち過ぎる」ことは日常で日々起こっている

 

個人差はあるだろうが、これは日常、しいてはビジネスの現場で起こっているのではと直感的に感じた。

 

 

ビジネスの現場において

人間関係において

友達関係において

恋愛関係において

結婚関係において

 

 

起こった出来事の原因やその本質を考えすぎるあまりに、

手が止まる

行動が止まる

こんなことはないだろうか?

 

 

上司から指示された意図が分からず、宙ぶらりんのまま進まないプロジェクト

人間関係の何気ない場面、なんでこの状況になっているんだろうかと意味を考え続けて何も手に付かなくなる

などなど。

 

 

そんな日常の風景を表現した「うがちすぎる」をチョイスした村上春樹さん。

言うまでもありませんがさすがです。

 

 

■ビジネスはインプットとアウトプットのバランスによって成り立っている

 

 

物事には「原因」と「結果」があります。

 

原因=なぜそうなったのかを考える論理的思考

原因を思考する方法をビジネスの場では「帰納法」といいます。

インプット=読む、聞く、考える=情報収集が重要視される。

 

 

結果=どうすればそうなるのかを考える論理的思考

結果を思考する方法をビジネスの場では「演繹法」といいます。

アウトプット=書く、話す、行動する=情報発信が重要視される。

 

 

ビジネスはインプットとアウトプットのバランスで成り立っている。

両者のバランスが崩れると、結果が伴わない。

 

 

「穿ち過ぎる」とはまさにインプットとアウトプットのバランスが崩れた状態を表したものなのでは。

 

 

インプットとアウトプットを整えよう

 

インプットタイプ

 

インプットタイプの場合は、「資料集め」や「条件集め」に時間を使いすぎている可能性がある。

インプットは行えば行うほど知識は積みあがっていくが、情報を集めることに主眼が置かれている場合があると結果が出にくい可能性がある。

 

せっかくインプットした精緻な情報も「何のためにインプットしているのか」という目的がなければ非常にもったいない。

 

インプットを行っている目的を整えるとバランスが揃う。

 

 

アウトプットタイプ

 

アウトプットタイプの場合は、「話すこと」や「情報発信」に時間を使いすぎている可能性がある。

アウトプットをしているので、結果が出ている場合はよいかもしれない。

 

注意すべきは「結果に結びついていないケース」で、原因を深掘りせずに同じことを繰り返してしまう可能性がある。

また、「結果が出ている人」も「なぜ結果に結びついているのか」を因数分解できていない場合は、再現性を持つことができないという可能性がある。

 

アウトプットをより良質のものにするには、アウトプットが行われている「構成要素」と「原因」を深掘りすることでバランスが整う。

 

 

 

ビジネスや人間関係においては「複雑怪奇」で「原因のわからないこと」はよくある。

村上春樹さんの【うがちすぎる(物事の本質を捉えようとして真実から遠ざかること)】という表現法から、

ビジネスや人間関係においても【インプットとアウトプットのバランス】を見直してみることがその解決法になり得るという話。

 

尊敬する北野唯我さんの『天才を殺す凡人』への別解釈 天才と愛着理論

こんちは。

yooです。

 

最近、大好きなビジネスマンがいる。

北野唯我さんという方。

1987年生まれ、神戸大学卒、大手広告代理店、外資系コンサル出身で現在は人材のワンキャリに参画されている方。

『天才を殺す凡人』という著書が12万部を超す人気作家でもある。

 

 

『天才を殺す凡人』も読ませてもらい、頭がもげるほどうなずいてしまった。

 

昔からよく議論のある「天才」と「馬鹿」の壁に関して共感を起こした天才的作品だと感じた。

 

 

 

 

 

 

以下は『天才を殺す凡人』への別解釈として「人生における愛情」が物事を見る色眼鏡(認知バイアス)を決め、しいては生きやすさ、働きやすさすらも決定してしまうという論を心理学の視点から転じたもの。

(大変恐縮ですが、、、)

 

 

 

さて、

 

人生の中での愛情が、

「働きにくさ」

「生きにくさ」

に関わっている。そんな説がある。

 ※心理学の世界では「愛情」が人の認知に大きく関わるとされています。

 

 

 それが【愛着理論

アメリカの心理学者ボウルビィが提唱した理論です。

詳しくは下記を引用させていただく。

 

psychologist.x0.com

 

 

愛着の度合いによって物事を見る色眼鏡(認知バイアスと言います)のおおよそのパターンが決まると考えられます。

 

認知バイアスの例】

 

安定型→自己と他者のバランスが良く人と安定した関係が築きやすい。

分かりやすく言うとリア充という部類に入るでしょうか。おそらく世間でいう秀才にあたるだろう。多数派、マジョリティとも言える。

 

不安型→過度に不安になる。人から見捨てられる等の思考が強いバイアスがかかる。

いわゆるメンヘラ気質。おそらく天才の部類。

 

回避型→人と親密な関係を築こうとしない。心がここにない、想像(イマジネーション)の強いバイアスがかかる。

クラスにいる何考えててるかわからない人。おそらく天才の部類。

 

 

これらが示しているのは、人生における「愛着のパターン」が「個人特有の認知バイアスを形成する」という所。

 

私はここに「天才」と「馬鹿」の壁のようなものを感じた。

つまり認知バイアスの発生プロセスこそが「天才」と「馬鹿」を分ける起点になっていると感じた。

 

「天才と馬鹿」

「天才と凡人」

 

これらを分ける認知バイアスこそ「生きやすさ」「働きやすさ」を決定している起因になるのではということ

 

これらも「愛着理論」によって説明がついてしまう。

 

 

まとめると、

天才、秀才、凡人を分けるものは愛着理論における物の見方(認知バイアスのパターン)がかかわっているという論です。

アドラーの「嫌われる勇気」と「働き方」の相関関係の考察

こんちは。

もしくはこんばんは。

yooです。

 

今日はサラリーマン時代にずっと考え続けていた「働きさすさ」に関しての考察です。

 

読んでもらいたいのは

・仕事にもっと納得感を持ちたい

・働きずらさをどこかしらで感じている

言語化できないモヤモヤがある

・集団に合わすことに疲れ果てる時があり自分でもなんでそうなるのかわからない

 

という人は特にです。

 

 

突然ですが皆さん仕事は楽しいですか?

 

【楽しい人】

→いまの仕事を自分なりに再定義(自分なりの納得)できている可能性があります。

 

【楽しくない人】

→いまの仕事を再定義(自分なりの納得)できていない可能性があります。

もしくはオーバーワーク気味でガソリン不足では。

目的を持ってハードワークに取り組む。スキルやなりたい姿に近づくため挑戦することは素晴らしいと思います。

 

 

どちらにせよ私ことyooは「働き方」に納得感を持ってもらいたいと心から願ってこのブログを書きます!!!

 

 

 

前回書いたのは「自己肯定感」と「働きやすさ」

その続きです。

 

分かりやすいのがないかと考えた結果、

「嫌われる勇気」

を題材にお伝えします!

 

「嫌われる勇気」

読んだ方は多いのではないでしょうか。

読んでない方のために簡単に説明させていただくと「嫌われる勇気」とは、

アドラーという心理学者の学説を対話形式で分かりやすく解説した著書。

かなり売れている書籍なので名前くらいは聞いたことあるという方も多いはず。

 

簡単に要約すると、共同体感覚を身に付けよ!

という内容です。

 

共同体感覚???

なにそれ???

 

共同体感覚とは

自分を認めて、

他人に貢献し、

他者を信頼せよ

ということ。

 

 

そうつまり

共同体感覚を持っている人は働いていて、というか生きていて楽しくなるんです!

 

生きずらい、働きずらいのは「共同体感覚」が人生のどこかしらで欠けてしまった可能性があるんです。

本来誰もが持ち合わせているはずの「自分を認めること」「他人を信じること」がしずらくなっている。

 

それが「生きずらさ」と「働きずらさ」になって現れている。

 

その解決はアドラーいわく「共同体感覚」を身に付けることにあるとしています。

 

 

実は「共同体感覚」は「人生における愛情」と相関関係があります。

詳しくはまた別の機会に。

自己肯定感と働き方の相関関係       ホワイト企業とブラック企業に関する考察

こんにちは。

yooです。

 

今日のテーマは「自己肯定感」と「会社」の関係性に関してです。

これ今日の仕事中にふと得た気付きを考察しました。

今回の考察は自己肯定感が働き方に大きくかかわっているという話です。

 

自己肯定感

読み方:じここうていかん

自分あり方積極的に評価できる感情、自らの価値存在意義肯定できる感情などを意味する語。 自己否定感情と対をなす感情とされる
 

自己肯定感(じここうていかん)とは何? Weblio辞書

より引用

 

 

世にいう「ホワイト企業」と「ブラック企業」を分かつものは「働く当人の自己肯定感」が関わっている説があります。

 

つまり

自己肯定感が高い人が働く企業=ホワイト企業

自己肯定感が低い人が働く企業=ブラック企業

と言えるのではという事。

 

皆さんの周りでも「ご機嫌に働く人」と「不機嫌に働く人」がいませんか?

 

これは仕事の内容というファクターよりも本人が納得感を持って働いているかどうかというファクターが大きく関わっています。

「自己肯定感の有無」が大きく関わっているという事です。

 

心理学の中で自己肯定感が高い人は自分の選択に肯定感と自信を持っているとされています。だからご機嫌に働ける=ホワイト企業になる。

逆に自己肯定感の低い人は自分の選択に肯定感と自信が持てないことが多く、結果不満を抱きやすい=ブラック企業となる。

 

では「自己肯定感の有無」はどこで生じるのでしょうか。

それは「人生の中での愛情」がキーワードになるとされています。

こちらはまた別の機会に。

 

 yooでした。

 

【大企業】【ベンチャー企業】【起業】   自分はどれが向いてるの?

こんちには。

yooです。

久しぶりの更新です。

 

この2年間、変化の多い月日でした。

大企業からスモールビジネスを扱うベンチャー企業へと転職を果たした経験の備忘録です。

 

 

簡単なキャリア推移

 

大手不動産会社、年収1000万到達

大手証券会社、年収大幅ダウン

スモールビジネスを扱うベンチャー、年収さらにダウン

起業

 

というキャリア推移。

 

これらを経験した経緯より

【大企業向けの人】

ベンチャー、スタートアップ向きの人】

【起業向きの人】

の特徴をまとめます。

 

 

 【大企業向けの人】

・安定志向が強い

・秀才タイプ

・リスクを抑えて一定のスキルを身に付けたい人

・とにかくモテたい人

 

大企業のメリットは安定した基盤の中でしっかり働くことが出来る事。

またネームバリューがあり、優秀な人材がおり仕事を盗むことが出来る。

あとは箔が付く。

仕事はネームバリューを使った商売が多く、実力以上の成果や世界を体感することが出来る。

方向性、やりたい事がバッチリと固まっていない人にはおススメのキャリア。

 

 

ベンチャー、スタートアップ向きの人】

・行動特性が強く挑戦心の強い人

・創造性が強くクリエイティブな人

・天才タイプ

・思考力、発想力が強く一般的な会社で思考が殺される人

 

自分の方向性、やりたい事が定まっている人はこちらの方が活きる。

大企業にはない裁量権と思考の自由度が個人の可能性を広めてくれる。

反面、周囲の理解は得られにくい、雇用の不安定さというデメリットがある。

起業よりは安定性がある。

 

【起業向きの人】

ベンチャー、スタートアップ以上の創造力を持っている人

・とにかく思考が殺されると感じる人

・創造性が高すぎる人

 

起業はリスクが高く安定性には事欠きますが、創造力と思考力が高すぎる人たちに残された手段でもあります。

起業すべき人は【大企業】【ベンチャー、スタートアップ】の両方でも自分の思考が殺されると感じる人です。これらの人は自分を押し殺して生きるか、自分を解放して挑戦するかの選択を迫られています。

 

 

今のキャリアや働き方の方向性がしっくり来ていない方は今の環境が合っていない可能性があります。

自身のキャリアや働き方に疑問を持っている方は妥協せずに自分のキャリアと真剣に向きあってもらえる機会になれば幸いです。

 

yooでした。

 

Amazon.com~世界で最もカスタマーエクスペリエンスを大事にする会社~

皆様、突然ですが

 

カスタマーエクスペリエンス

 

という言葉をお聞きになられたことありますでしょうか?

カスタマーエクスペリエンスとは顧客経験価値と言われ、あるお客様があるサービスの提供を受ける際に体験する経験全てのことを指す用語のことです。

略してCXと呼ばれることが多いです。

 

このカスタマーエクスペリエンスを地球上で最も大事にしている会社があります。

それが

 

Amazon

 

です。

皆さんが何気なく使っているサイトにはとてつもなく深い思いが込められているのです。

 

amazonのCEOジェフ・ベゾスは最近世界一の富豪になったこと、そして離婚したことなどで有名ですね。離婚の際の財産分与により世界一の女性富豪が誕生したこともニュースになりました。

 

ジェフベゾスはなぜ世界一の富豪になりえたのか。その理由のひとつがカスタマーエクスペリエンスを追求し続けたことにあると言われています。

今の時代はインターネットやスマートフォンの普及によって情報を隠せない時代になっていると言えます。例えば政府や企業、マスコミが発信していた一方通行の情報がインターネットやSNSによって双方向で発信できるようになっていること。これによってどちらかが意図的な情報を流しても嘘や恣意的なものであればばれるわけです。

ですから力のパワーバランスが個人の発信力に分散をしていると言えるわけです。

 

これが企業の在り方にも大きく影響しています。例えばジャパンアズナンバーワンと呼ばれた日本の製造業は東芝やシャープを見るように凋落しています。これは企業の行うブランド戦略や商品の押し売りが通用しなくなっているひとつの証左であると思います。世界の企業を見ても同じ現象は起きているわけです。

 

アマゾンは自社のサービスを徹底的に顧客目線で行っていることが最大の違いです。どこよりも安く、早く、品ぞろえがある。サービスを企業の側の押し付けではなく顧客目線で構築する。これがカスタマーエクスペリエンスというわけです。

 

皆様の会社はいかかでしょうか。本当に顧客目線でサービスを提供していますか。

 

yoo