「かの村上春樹さんの表現方法」に観る、「ビジネスにおけるインプットとアウトプットのバランス」について
こんにちは。
yooです。
■何だこの表現は!!!
とある小説の一説
快調に読み進める手が止まってしまった表現方法があった。
「穿ち過ぎる」
うがちすぎる?
どういう意味だろう?
とある。
■「穿ち過ぎる」ことは日常で日々起こっている
個人差はあるだろうが、これは日常、しいてはビジネスの現場で起こっているのではと直感的に感じた。
ビジネスの現場において
人間関係において
友達関係において
恋愛関係において
結婚関係において
起こった出来事の原因やその本質を考えすぎるあまりに、
手が止まる
行動が止まる
こんなことはないだろうか?
上司から指示された意図が分からず、宙ぶらりんのまま進まないプロジェクト
人間関係の何気ない場面、なんでこの状況になっているんだろうかと意味を考え続けて何も手に付かなくなる
などなど。
そんな日常の風景を表現した「うがちすぎる」をチョイスした村上春樹さん。
言うまでもありませんがさすがです。
■ビジネスはインプットとアウトプットのバランスによって成り立っている
物事には「原因」と「結果」があります。
原因=なぜそうなったのかを考える論理的思考
原因を思考する方法をビジネスの場では「帰納法」といいます。
インプット=読む、聞く、考える=情報収集が重要視される。
結果=どうすればそうなるのかを考える論理的思考
結果を思考する方法をビジネスの場では「演繹法」といいます。
アウトプット=書く、話す、行動する=情報発信が重要視される。
ビジネスはインプットとアウトプットのバランスで成り立っている。
両者のバランスが崩れると、結果が伴わない。
「穿ち過ぎる」とはまさにインプットとアウトプットのバランスが崩れた状態を表したものなのでは。
■インプットとアウトプットを整えよう
・インプットタイプ
インプットタイプの場合は、「資料集め」や「条件集め」に時間を使いすぎている可能性がある。
インプットは行えば行うほど知識は積みあがっていくが、情報を集めることに主眼が置かれている場合があると結果が出にくい可能性がある。
せっかくインプットした精緻な情報も「何のためにインプットしているのか」という目的がなければ非常にもったいない。
インプットを行っている目的を整えるとバランスが揃う。
・アウトプットタイプ
アウトプットタイプの場合は、「話すこと」や「情報発信」に時間を使いすぎている可能性がある。
アウトプットをしているので、結果が出ている場合はよいかもしれない。
注意すべきは「結果に結びついていないケース」で、原因を深掘りせずに同じことを繰り返してしまう可能性がある。
また、「結果が出ている人」も「なぜ結果に結びついているのか」を因数分解できていない場合は、再現性を持つことができないという可能性がある。
アウトプットをより良質のものにするには、アウトプットが行われている「構成要素」と「原因」を深掘りすることでバランスが整う。
ビジネスや人間関係においては「複雑怪奇」で「原因のわからないこと」はよくある。
村上春樹さんの【うがちすぎる(物事の本質を捉えようとして真実から遠ざかること)】という表現法から、
ビジネスや人間関係においても【インプットとアウトプットのバランス】を見直してみることがその解決法になり得るという話。