学術ハッカー

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よく言われる「具体」と「抽象」の元は小学校の国語だった?コミュニケーションの上達へのステップに国語力を。

こんにちは。

yooです。

 

仕事をしている中で、「この人頭良すぎるだろ」と思ったことはありませんか?

今日は、「頭良すぎるだろ」の正体に迫ります。

 

■「具体」と「抽象」は小学校ですでに習っている。

コンサル領域やコンサルタント出身の方の書籍を探すと、「具体」と「抽象」に「関する書籍を見つけることができると思います。

コンサルタントの方は論理思考に優れており、この人頭良すぎるだろの部類に入るような方々ではないかと個人的に思っていますが皆さんはどうでしょうか。

 

具体と抽象で有名な書籍は以下。

 

 

 

 

 

 

こんな本を見ると、難しそうだし自分には関係なさそうだと思われる人もいるでしょう。

 

でも意外や意外!

こんな難しそうな内容を実は小学校ですでに習っているんです。

 

 

■国語で習う「言い換える力」「たどる力」

 

国語は、

・言い換える力

・たどる力

が重要だと言われています。

 

 

 

具体的に見てみましょう。

 

【言い換える力】

 

具体的に言う   →  抽象的に言う

 りんご     →   果実

 

 

 

 

【たどる力】

 

抽象的に言う   →  具体的に言う

 甘い果実    →  りんご、みかん、ぶどう

 酸っぱい果実  →  キウイ、グレープフルーツ、トマト 

 

という具合です。

 

解説をすると、

 

言い換えると力とは、「具体例」を「抽象的に意味を広くする」作業です。

 

たどる力とは、「意味の広い抽象的な答え」を「具体的にして意味を限定する」作業です。

 

具体と抽象とは実はこれだけなんです。

小学校でもできそうですよね?

 

 

■具体と抽象のトレーニングはコミュニケーションに応用できる

 

では、コミュニケーションに応用するとどうなるでしょうか。

 

今回は人のコミュニケーションのパターンを

・具体例、詳細から話に入る人

・抽象的、漠然とした話から入る人

の2パターンで考えます。

 

人とのコミュニケーションを円滑にするには両者のパターンに「ひと手間」を加えるだけでいいです。具体的に会話形式で見てみましょう。

 

 

【具体例から入るパターン】

部下:A社の〜さんから明日までに資料をまとめるように言われていまして、実はいまA社だけでなくB社、C社を並行して受け持っていまして、B社は今週で目処がつき、C社は来週の頭にまでかかるのです。どう対応すれば良いでしょうか?

 

上司:つまりどういうこと?

 

このパターンは、話が詳細かつ具体的すぎて伝わりづらくなっているので、つまり(要約すると)どういうことと伝えると要点がまとまる。

 

 

【抽象例から入るパターン】

 

部下:来週までの仕事がパンク寸前です。どうすればいいでしょうか?

 

上司:たとえばどういう内容?

 

このパターンは、話が漠然かつ抽象的でわからないので、たとえば(具体的にいうと)どういうことと伝えると要点がまとまる。

 

 

つまり

具体的事例には→つまりどういうこと?

漠然とした内容には→たとえばどういうこと?

でコミュニケーションが円滑になる。

 

少し大袈裟な例を出したが、注意してコミュニケーションの場面を見てみると、

「言い換える」

「たどる」

がコミュニケーションとして有効だと感じる場面は多いはずだ。

 

■相手の言いたい本質を掴む=国語力

 

具体と抽象は簡単にトレーニングできます。

ぜひ、何気ない場面でトライをして、コミュニケーションを円滑にする術を実感して欲しいと思います。

 

 

最後にエビデンスとして文献のリンクを載せておきます。